海岸線から山間部にコースを取ってからは自然体でペースアップ。と言ってもキロ6分を少し切る程度。これでは目標に届かない。

ここで一度、カラダをリセット。脚部、体側を軽くストレッチ。ほんの数秒間だったが、GPSウォッチのオートポーズが働く。まずい、タイム計測がわからなくなる。

やっと菜の花に気づいた。その直後の交差点で鋭角に左折。折り返すような感覚で海沿いの道から山あいのコースに入っていく。交差点の手前で同い年のHさんと並んだ。あまりの寒さに脚が動いていないようだ。4時間15分のペースメーカーを見なかったか、と聞かれたが、それまで目にすることはなかった。しばらく併走。1kmくらいで先行させてもらった。すでに上りが始まっているが、急坂ではないのでペースを落とすことなく進んでいる。

25km地点通過、ネットタイムで2時間30分12秒、5kmラップは29分46秒、キロ5分57秒ペース

GPSウォッチの誤差は相変わらず。つまり200メートル前後の誤差のまま。この状態だと1kmごとのラップタイムは信じてもいい。オートラップはトレーニング用の1km間隔に設定したまま。あまり細かくペースを気にするのは良くないと思う。気にするあまりペースが不安定になるかもしれない。一方、館山では細かいアップダウンが多いので下りや上りでどれだけペースの振幅があるかを確認するのは良いかもしれない。怪我の功名とまでは言わないまでも、後半はこのオートラップ機能に助けられた面もあるのは事実だ。

このあたりから歩いている参加者が目に付くようになった。何かトラブルがあったのか、前半飛ばし過ぎてバテテきたのか、上り坂はあることにしているのか、余りの寒さに耐えられなくなったのか、理由は様々だろう。自分にも身に覚えがあるのでそれをどうのこうの言うつもりはないが、今回のレースではそれまで私より前を走っていたのは間違いのない事実。誰かに抜かれようと思っているわけでもあるまい。マラソンはやはり難しいということを考えつつ次の坂に臨む。

30km地点通過、ネットタイムで2時間59分51秒、5kmラップは29分39秒、キロ5分56秒ペース