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SAROMA 100km episode 5 [マラソン:レポート]

80km関門の制限時間まであと4分

ここまでギリギリだとランナーズアップデートで応援いただいた方には冷や汗もの!?
5分前くらいに通過できれば上出来と思っていたので想定の範囲内か。90km関門の制限は11時間30分、フィニッシュでの制限は13時間。つまりこの時点での残り時間は184分。この4分のおまけが嬉しかった。

時間の貯金はカラダの借金と何度も何度も繰り返し頭に叩き込んでいるものの、まったく余裕が無いのも精神的に辛いもの。この4分の貯金のおかげで「よし完走するぞ」と思った次第。ついでに「4分くらい歩くか」とも。

ワッカに入る前の給水で拾ったスペシャルを飲む。歩いては飲み、飲んではストレッチ。そして歩くの繰り返し。ちょっと視線が下がっていたように思うが、ふと頭を上げるとものすごい勢いですれ違うランナー。あっ、と思った瞬間、叫んでいた「Nさん!!!」

今回のサロマで4週連続ウルトラのタフな男。このサロマではサブ10を狙うと言っていたっけ。私の時計でまもなく10時間を越えようとしていた時だったので、サブ10は厳しいものの彼にとってはあと3km程度。最後のスパート。

でもそんな中、私の声に応えてくれ立ち止まって手を振ってくれる。タイムロスさせてごめんと思いつつ、こちらも大手を振って応える。フィニッシュでよい笑顔で再会できそうだ。勇気と元気が沸いてきた。あとで聞いたら「声をかけていただいて気持ちが落ち着きました」と嬉しいコメント。

しばらくすると後ろから声がかかる。chamaさん。さすが安定ペースのラン。予想通り追いついてきた。談笑の後、私はこう切り出した「この炭酸、飲みます?」「あっ、欲しいー!!」と。半分は残っているペットボトルをそのまま手渡した。聞いてみると、キロ8分ペースで走り、アップダウンは歩く、とのこと。一緒に走れば無理なく完走できるかも、と思いつつ、キロ8分を維持して走り続ける自信も無い。登りに差し掛かるところで「ゆっくり先に行ってます」と進んだ。

ワッカの原生花園、個人的にはあまり印象に残らない。淋しい草原といった感じ。ちょうど苦しい区間だけに気が回らないのも事実。

85km地点の通過タイムは10:39'30"、5kmラップは43'31"(手元計時)

キロ9分は切っている。80km以降はかなり歩いたので、このあと90kmまでは走り続けたいと思った。ここで走っておけば90km以降は結構歩けるぞ、と。

時計を気にしながらうつむき加減に走っていたところ、「お~い」と声。「おーい、45さん」と今年10回目の完走を目指すAさん。私に向かって早くも「おめでとう!!」。ワッカでは声をかけられることが多かった。

昨年もこの辺りではRun & Walkだったが、脚が痙攣し始めイテテテテッ、となって歩き、回復したら走るという繰り返しだった。が、今年は痙攣で立ち止まることはほとんどなく、エアーサロンパスのおかげもあったが、結構長く走り続けることができた。何となく江ノ島往復ランと似たような感覚だった。

ワッカ折り返し手前1.5kmくらいだろうか、復路の90km関門を通り過ぎる。ランナーが交錯するため審判員がナビゲートする。ここを無事通過できるか、と時計を見る。うん、大丈夫。

ワッカ折り返し地点は不整地。ちょっと脚に響くが足を止めることなく進む。折り返し後のエイドでスイカ食べるぞと言い聞かせる。お汁粉のあとはスイカとオレンジだけ。バナナやアンパンを食べる気力も無かった。

90km手前だったと思うがアートスポーツ渋谷店店長とハイタッチ。本日2回目。おかしい、私の後ろにいる…。

90km地点の通過タイムは11:21'31"、5kmラップは42'01"(手元計時)

なんとラップが上がっている。何よりも嬉しいのはラスト10kmを100分近くで行けば良いこと。少し歩いた後、ゆっくりとラン再開。ここで近くを走っていたランナーに声をかけられる「完走できそうですね」と。話を聞くと、北海道から栃木に転勤した方でサロマは初参加、近くにいる親類にスタート地点まで送ってもらったとか。転勤してすることが無くて走り始めた、なんてお話。一緒に話をしながら走りましょう、というお誘いだったが、実はちょうど歩きたくて…。でもせっかくのお誘いだったので1kmくらい並走、次の給水まで走り続けた。

その後すぐ歩き始めた。その方はしばらく給水地点にいたようだったが、しばらくすると歩いている私をすっと抜いて行った。うーん、ついて行けそうもない。もう少し回復するまで歩きたい。

ワッカを出るまであと8km余り。これが長い。sallyさんの言葉を思い出して写真を撮ってみるもののどうも気分が乗らない。この2枚でご勘弁。

120624_1623~0001.jpg

120624_1623~0002.jpg

95km地点は計測忘れ

96km地点から「残り4km」と距離表示がカウントダウンを始める。短いがかなりの登り坂。最後まで登りは踏ん張る。森に入って残り3km、80km関門はやはり片付けられている。森を抜けると往路用のエイド。ふと覗くと温かいお茶がある。これは嬉しい。

道路に戻って少し行くと残り2km。最後はホントに歩けると確信した。とは言え、周りは走っている人ばかり。あと1kmは走ろうと思った。残り1kmを過ぎた。あと15分も残っている。後ろから「コーラ、ありがとう」の声。またchamaさん。「コーラではなくてガラナ」と笑いながら返答。安定ペースで来たのだろう。素晴らしい。前後にchamaさんの知り合い、沿道にも知り合いがいたようだ。声援にお礼を言いながら「歩く」

最後の最後は走ることもできたが、13時間の旅をかみ締めるように歩く。
多くの仲間と再会し、新しい仲間もできたこの大会。

コーナーを曲がればあと200m程度、と思った瞬間、ハプニングが…


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コメント 2

sally

厳しい中、写真ありがとうございます。
ワッカは果てしないですよね。

やっぱりサロマに行きたくなってきた~
by sally (2012-07-09 10:31) 

Mr45

◆sally さん 
今度はまともなカメラを持参しようかと…
ぜひワッカでお会いしましょう!?
by Mr45 (2012-07-10 01:09) 

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