2017サロマ・完走レポート(5)：フルマラソンからウルトラマラソンへ：SSブログ

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2017サロマ・完走レポート(4) ｜リスタートは半夏生からブログトップ

2017サロマ・完走レポート(5)　[マラソン：レポート] [編集]

ワッカに入って80kmを無事超えたら、小休止しようと思っていた。いつも通りのラン & ウォーク。ここからはキロ9分ペースで構わない。アクシデントでもなければ完走は確実。無理しなくてもいい。そんなことを考えながら、一方で、少しでも時間を稼ぎたい、給水給食でしっかりと補給する時間が欲しい、という自分もいた。81kmくらいで少し歩いていたが、ワッカからオホーツク海が眼前に迫る箇所で下り坂。下り坂で歩くのはもったいないと思い、急きょランを再開。結局そのままキロ8分前後のペースで走ってしまった。向い風が厳しいと感じたが、復路で追い風になると考えれば我慢できた。

しばらく行くと、50kmの部に出ている高校時代の先輩とハイタッチ。今年もお互い見失うことなく再会できた。走っていてよかった(笑)

高校時代は棒高跳びの選手。走るトレーニングはしてますか～？

85km通過、10時間40分09秒、5kmラップは40分21秒

今大会中、初めての貯金、しかも約5分も。5分間歩きっぱなしでも借金にならないのが嬉しい。一昨年、昨年と比べて脚が動いているのも嬉しい。

86kmの手前で給水給食ポイント。本来は復路91.5kmのもののようだが、お構いなしに利用。ここでも温かいお茶をもらった。スタッフが「お茶を沸かしてます！」と声高に叫ぶ。

Cさんとすれ違いざまに2回目のエール交換。昨年は会えなかっただけに嬉しい限りだ。

87kmを過ぎてまもなく復路側が90km地点。折り返しまで約1.5kmだ。第2湖口橋が視界に入る。あのアップダウンは勘弁してほしいが仕方ない。そのまま走ろうとしたが強風に煽られ走ることができない。身の危険すら感じるほど。橋を渡りきる少し手前で折り返し、今度は強風に背中を押されながら走って橋を渡る。グランドブルー鈴木健司さんとハイタッチ。「いいですねぇ」とエールをもらう。

直後の給水給食ポイント手前でエンデュランスベルトからWGH proを取り出すのに手間取っていたら、「45!!」とS氏の叫び声。このシチュエーションは昨年の板橋Cityマラソンと同じか。1kmも離れていない、時間にして5分程度か。S氏も完走間違いなしだ。

あとでS氏に聞いた話によると、サロマンブルーAさんも近くにいたとかで、「45はどうした。ん？先に行ってる？調子いいみたいだな。完走したいなら、(ゴールドナンバーカードの)鈴木さんの前を走っとけ」とアドバイス!?があったそうだ。Aさんらしいコメントだ。

追い風に乗って走るもペースは上がらず。89kmを通過し、あと1kmは走ろうと踏ん張る。

90km通過、11時間23分30秒、5kmラップは43分20秒、残り時間は1時間36分30秒

この段階で今年の脚筋力は終了。そんな感じで脚が動かない。よくぞ90kmまで持ち応えてくれたと思いながら、回復するのを待ちながら、しばらく歩く。なかなかラン再開ができず、結局、91.5kmの給水給食ポイントまで歩いた。再び温かいお茶をもらって補給。補給しながら歩く。この時点での歩行速度(ペース)はキロ10分強。さすがに残りすべてを歩いてしまっては完走はおぼつかない。どうにかこうにかキロ9分以内を目指して脚を動かす。なんだかんだと2km近く歩いてしまった。

これだけ歩いていると後ろからS氏、そして鈴木さんに追いつかれると思ったが、まだその気配はなかった。最終ランナーとすれ違ったのがこの辺り。

92kmくらいからラン再開。水たまりがあってもそのまま直進。歩く頻度は増えていたが、1kmごとにキロ9分以内を意識していた。

95km通過、12時間08分22秒、5kmラップは44分52秒、残り時間は51分38秒

歩いても完走できる～、と考えると同時に、仮にキロ8分で行けば自己ベスト更新もあり得る、と思った。これは昨年と似たような状況。自己ベストは、初めて完走した2009年大会の12時間48分30秒。

疲れた脚には絶壁のような坂を上って「あと4km」、このあとの距離表示はカウントダウンに変わる。よほど脚が回復でもすればベスト更新を狙おうかと思ったが、そうは問屋が卸さず。茂みに入って「あと3km」、往路の80km計測ポイントは時計以外は片づけられている。ワッカを抜け出し、最後の給水給食ポイント。往路でスルーしたおにぎりを狙っていたが品切れ(^^;

軽く補給を済ませ国道まで歩く。国道に向かって左折する辺りでスタッフが「あの赤い看板であと2kmですよ」と叫んでくれる。ほんとだ、赤い！

「あと1km」地点まで走ろうと足を進める。ちょっと欲が出て、シェルジャケットと「ゴミ袋」を脱ぐ。最後のラン・フォト対策(^^;

右折してフィニッシュゲートが見える。